舌下免疫療法
(ダニアレルギー性鼻炎)

ダニアレルギーの
舌下免疫療法

ダニによるアレルギー反応が見られた場合、舌下免疫療法を取り入れることもあります。ダニを含むエキス（治療薬）を少量から使用し、患者さまの状態を慎重に見極めながら徐々に量を増やしていきます。この治療を継続して行うことにより、ダニに対して体が慣れていき、アレルギー反応が起こりにくくなります。早い方では数か月で効果が現れる方もいらっしゃいます。当クリニックでは、ダニアレルギーの舌下免疫療法を行っておりますので、治療をご希望の方は、ご相談ください。

舌下免疫療法をおすすめの方

ダニアレルギーの
舌下免疫療法の流れ

1. まずはじめに問診や血液検査などを行います
2. ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎の確定診断を行います
3. 診断結果に基づき、舌下免疫療法を行えるか判断します
4. 院内にて初回投与します（医師の監督のもとで服用します）
5. 2回目以降は、患者さまご自身で服用して頂きます（何らかの副作用が見られたときはご連絡ください）
6. 状況を見ながらお薬を増量していきます
7. 通常は治療を3年以上継続します（定期的に受診し、患者さまの症状などを確認します）

舌下免疫療法のメリット

従来行われてきた治療薬を皮下に注射する「皮下免疫療法」では頻繁に通院することが必要でしたが、「舌下免疫療法」は頻繁な通院が不要です。また、アレルギー症状軽減のために服用していた薬の副作用に悩まされることもなくなり、QoL(生活の質)の向上が望めます。保険適用かつ5歳以上であればお子様でも治療可能というメリットもあります。

ご注意いただきたいこと

アレルゲンがダニと確定した場合でも妊娠中、または近いうちに妊娠希望の方、重症の喘息を併発している方、がんの治療中の方などは適応外、または治療が可能でも注意が必要な場合があります。その他にも適応外や注意が必要な場合などがございますのでまずは医師にご相談ください。

治療中の副作用としては、舌の腫れ、口腔粘膜の腫れ、口内炎、のどのかゆみ、耳や鼻のかゆみ、頭痛、耳やのどの違和感、咳などがあり、特に服用初期に現れやすいです。軽いものの場合は特に心配いりませんが、ショック症状などが起きる可能性もわずかながらございます。

また、スギ花粉症による舌下免疫療法と並行して治療が可能ですが、同時に治療開始はできません。どちらかを開始して症状が安定してからもう一方の治療を開始してください。