048-767-5282 (休診日:土曜午後・日曜・祝日)
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〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤9-32-15 4階
「Bスポット」とは「上咽頭」という場所にあります。上咽頭とは、口蓋垂(のどちんこ)の後上のことを指し、子どもの時期にアデノイド(鼻とのどの間にあるリンパ組織)がある部位です。綿棒に薬剤を染み込ませ、ここに塗布する治療がBスポット療法です。この治療法は薬物療法やネブライザー療法と併用して用いるもので、単独で用いることはありません。上咽頭のみの治療ですので、妊娠中の方や授乳中の方にも安心して治療していただけます。
新型コロナウイルス感染後、治癒しているにもかかわらず数週間経っても体調が回復しなかったり、倦怠感、疲労感が続くという症状に悩まされるという事例があります。
当院では、ウイルス性の上気道炎を発症した際に、ウイルスが消失した後も倦怠感や頭痛、めまいといった症状でお悩みの方に対してBスポット療法を行っております。
ただし、すべての症状が上咽頭炎と関係しているとは言い切れず、新型コロナウイルス後遺症についても不明な点が多々あります。まずは、ご来院いただき症状にあわせた検査を行います。
具体的には、上咽頭を綿棒で麻酔してから0.5%~1.0%の塩化亜鉛液をBスポットに塗布します。1回当たりの治療時間は1分程度であり、週1、2回の頻度で10~15回程度通院していただくと効果的です。症状が改善してきたら月1回の処置で経過を見ていきます。
炎症を起こしている部分に直接薬を塗布する治療のため、痛みを伴います(痛みには個人差があります)。炎症が強い場合には数時間~数日程度痛みが続くこともあります。また、治療後1時間程度は鼻水や痰に血が混じることがありますが特に心配はいりません。このほか薬を飲み込むことによる胸やけが起こる方もいらっしゃいます。
また、様々な症状に効果があると言われている治療ですが、当然万能な治療ではありません。 症状に効くメカニズムもはっきりしないため、あくまでも投薬・処置治療に対する補助的な治療とお考えください。薬物療法やネブライザー療法等をそのまま継続していくことが大事です。
ご希望の方は、受付または医師にBスポット療法を希望する旨をお伝えください。まずは症状を伺い、Bスポット療法の適応の有無を判断します。また、喘息の発作が最近出た方・ワーファリンなどの血液の抗凝固剤などを内服している方は適応となりませんのでご了承ください。