難聴の種類

難聴

耳の聞こえが悪くなり、周囲の小さな音などを聴くことが困難になる病気です。
障害が起こっている部位などによって幾つかの分類法がありますが、一般的に広く用いられている名称としては、伝音難聴、感音難聴、突発性難聴があります。

伝音難聴

外耳や中耳に何らかの異常があるため、周囲の音が聞こえにくくなるタイプの難聴です。「大きい音でないとよく聞こえない」と感じている方は伝音難聴の可能性があります。
主な原因としては、中耳炎が原因で起こるケース、耳小骨などの奇形によるケースがあります。
いずれにしても、手術や薬物療法によって治癒を目指します。なお、補聴器を使用することで難聴のお悩みが解消することもあります。

感音難聴

感音難聴は、内耳や聴神経の異常によって引き起こされます。原因はいろいろですが、先天的な原因と後天的な原因に大別されます。
前者の場合は、遺伝性、または胎児期における発達異常のため、出生した時に難聴が生じています。しかし、赤ちゃん自身は難聴を周囲の方に伝えることが出来ませんので、耳鼻科での検診などで発見します。
一方、出生後に発症する難聴には、加齢、外傷、強大な騒音、髄膜炎、聴神経にできた腫瘍など、様々な原因が知られています。この中には治癒が難しいものもあるので、患者さまの状態を慎重に見極めながら対応いたします。

突発性難聴

感音難聴の1つのタイプなのですが、一般的には「突発難聴」という病気のほうがよく知られています。実際、20歳ぐらいから中高齢者まで、男女ともに非常に多く見られます。
詳しい原因はわかっていませんが、突然に耳が聞こえにくくなり、仕事や家事などに支障を来します。耳鳴りや吐き気、めまいなどを伴うこともあります。

早期に治療を開始すれば聴力が回復する可能性が高いので、症状が出たら早めに医療機関を受診することが大切です。また、発症前には精神的ストレスや肉体的疲労を感じていることが多いので、心身ともに安静にしてストレス解消に努めることも大切です。
難聴の程度によっては、入院治療が望ましいケースもあります。