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扁桃炎は、細菌やウイルスが原因となり、口蓋垂の左右に一個ずつある口蓋扁桃というリンパ組織に炎症が起こる病気です。
扁桃にはもともと沢山の細菌が潜んでいますが、健康な人の場合は特段の悪さをしません。
しかし、風邪や疲労がきっかけとなり、いつもはおとなしい細菌が活性化してしまい、急性症状が出現するのです。お子様が溶血性連鎖球菌に感染したときは特に症状が強まることがあります。
この場合は、リウマチ熱や急性糸球体腎炎、アレルギー性紫斑病などの怖い合併症を引き起こすことがあり、要注意です。
急に高熱や悪寒、のどや首から耳にかけて痛みや飲み込む時に痛みが出たりして食べられないといった症状や全身の倦怠感や頭痛などが特徴です。
扁桃炎が悪化すると、扁桃の周囲まで炎症が及ぶ「扁桃周囲炎」や、扁桃の外側に膿がたまる「扁桃周囲膿瘍」を引き起こすことがあります。
扁桃炎の診療では直接炎症を確認しますが、場合によりどのような細菌に感染しているか調べるため、細菌培養検査を行います。
細菌が原因のときは、主に抗菌薬や消炎鎮痛薬、うがい薬などを使用します。激しい運動は控え、安静にするとともに、水分もきちんと補給しましょう。ウイルス性の場合は、風邪をひいたときと同様の治療を行うことが一般的です。必要に応じて解熱剤を服用し、安静にすることで、通常は1週間程度で治ります。食事が摂れないほど強い喉の痛みの場合には、入院の上での抗菌薬の点滴投与が必要になることもあります。
なお、患者さまの中には、急性扁桃炎を頻繁に繰り返すケースがあります。これを習慣性扁桃炎と言いますが、年間4~5回以上も起こすようなら、全身に及ぼす影響が大きいので、扁桃摘出術を検討します。これ以外にも、扁桃炎が原因となって重い病気を引き起こす場合など、手術をしたほうが良いケースがあります。詳しくは当クリニックまでお気軽にご相談ください。
5歳頃までのお子様ですと急性扁桃炎がよく見られます。まだ免疫力が弱く、溶連菌や肺炎球菌、インフルエンザウイルスなど、様々な細菌やウイルスに感染しやすいためです。
この時、免疫反応として発熱することがありますがこれが免疫反応ではなく扁桃の腫れによる発熱症状かどうかの見極めが必要です。放置しておくと、扁桃に細菌やウイルスが住み着いて、5歳以降も扁桃炎を繰り返す慢性扁桃炎に発展する可能性があります。早めに当クリニックの受診をご検討ください。