レーザー治療とは

レーザー治療とは

レーザー治療とは、鼻の粘膜の表面にレーザー照射をすることで、粘膜が変性・凝固して鼻の中の空間が広がり、鼻づまりを解消する治療法です。粘膜が硬くなることにより、外から侵入してきた花粉は付着しづらくなることでアレルギー反応を抑える効果も期待できます。

対象となる方・
おすすめしたい方

  • 薬を飲まないと日々の生活が不快な方
  • 一年中鼻づまりの症状がある方
  • 妊娠中や授乳中、病気などで薬に制限がある方
  • 症状により仕事や学業に集中できない方
  • 薬を飲んでも効果があまりない方
  • 多くの薬を服用することや長期間服用することを避けたい方
  • 薬の副作用による頭の重さ、眠気、口の渇きなどの症状がある方

治療時期

鼻水が出ている場合はレーザー治療を行うことはできません。症状が出る時期が分かる場合は、1〜3カ月前が最も効果的であり、スギ花粉症の場合は10〜12月頃が最適です。ダニ・ホコリ・ペットの毛などのハウスダストによる通年性のアレルギー性鼻炎の場合は、シーズン中でも治療を行うことができます。

費用

健康保険の適用が認められており、3割負担で1回1万円程度で治療を実施できます。

レーザー治療の流れ

①問診・検査

まず、医師が患者の症状やアレルギー歴など問診し、鼻の内部を観察するために検査を行います。場合に応じて、内視鏡検査やアレルギー検査・血液検査などを行います。


②局所麻酔

手術前に局所麻酔を行います。麻酔剤を鼻の内部に噴射するか、薬剤を含ませたスポンジを鼻の奥に挿入し、麻酔が浸透するまで15分程お待ちいただき手術を行います。


③手術

レーザー治療は、鼻の内部にレーザーを照射することで粘膜を凝固させる方法です。医師が内視鏡を用いて鼻の内部を観察しながらレーザーを照射し、粘膜を凝固させます。手術時間は10分程度で終了します。


④術後

手術後は、鼻の中にガーゼを詰めたり、鼻腔にスプレーを使用したりして出血を止めます。手術後はしばらくの間、運動や入浴・飲酒を控える必要があります。

治療後は一時的に鼻水・鼻づまりがひどくなりますが1週間程度で治まってきます。

1週間後に受診していただき、経過観察を行います。その際かさぶたの除去などを行いますので、ご自身で無理に取らないようにお願いします。

さらに1週間後に受診していただき、残りのかさぶたを除去します。鼻腔内の診察が順調であった場合、レーザーによる治療は終了です。

レーザー治療は効き目に個人差がありますが、花粉症対策などに効果があり、つらい鼻水・鼻づまりの解消が期待できる薬に頼らない治療法です。レーザー治療に抵抗がある方は根治治療が期待できる舌下免疫療法も行っておりますので花粉症などのアレルギー性鼻炎にお困りであればご相談ください。