インフルエンザとは

インフルエンザ

ご承知の方も多いと思いますが、インフルエンザウイルスへの感染によって起こる病気です。インフルエンザウイルスは構造の違いでA型・B型・C型の3種に大きく分けられ、そのうち主にA型とB型のウイルスが冬場に流行します。普通の風邪よりも急激に発症し、症状の重いのが特徴です。感染者の咳やくしゃみで周囲に飛び散った飛沫を吸い込む、物に付着したウイルスが手などに付着するなどして感染します。

インフルエンザの症状

インフルエンザの症状は38℃以上の発熱、悪寒や頭痛、関節痛などを伴う全身の倦怠感などが特徴です。通常は症状が3~7日間続いた後、治癒に向かいます。しかし、お子様の場合や高齢者、基礎疾患を有する方は気管支炎や肺炎を併発しやすく、脳炎や心不全に至るケースもありますのでインフルエンザが疑われる症状があればできるだけ早く医療機関を受診しましょう。

検査について

鼻の奥から粘液を採取して感染の有無を調べる迅速検査キットを使用する場合が多いです。この検査方法では15分程度で結果が判明することがメリットですが、ある程度ウイルスの量がないと反応しないというデメリットもあります。目安として発熱から12~24時間程度経過すると正しい検査結果が出やすくなります。また、肺炎を併発していないか確認するため胸部X線検査をすることもあります。

主な治療法

インフルエンザウイルスに対する治療薬が幾つも臨床現場で用いられています。但し、これらの抗ウイルス薬は発症後の早い時期に服用しないと十分な効果が得られません。当クリニックでは、患者さまとも十分にご相談した上でお薬を使用します。

なお、発熱などが収まると、すぐに仕事や家事に復帰される方も少なくないようですが、患者さま自身が治ったと考えたとしても感染力が強い状態が続いていることがあります。症状が出てから5日、熱が下がってから2~3日は、家の中で安静にするようにしましょう。

予防

インフルエンザの予防接種を受けるようにしましょう。インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変え、異なるタイプが流行するため、予防接種も毎年行う必要性があります。接種してから効果が出るまでの期間はおよそ2週間で、効果は約5ヶ月間持続します。日本では12月~翌3月頃に流行するので毎年12月中旬頃までに接種するのが望ましいです。
当クリニックでも毎年10月頃から実施しておりますのでご希望の方はお問い合わせください。